腰痛は脳の勘違いだった―痛みのループからの脱出
戸澤 洋二
定価: ¥ 1,575
販売価格: ¥ 1,575
人気ランキング: 2818位
おすすめ度:
発売日: 2007-05
発売元: 風雲舎
発送可能時期: 在庫あり。
爽快な読後感。夏樹静子の「椅子が怖い」の普通のひとバージョン。
さわやかな読後感は、どこから来るのか?
もちろん、最後は治ることがわかっているし、治ってから書かれた文章だからか?
それだけではなく、著者特有のユーモアが散りばめられているからだろうか。
かなり痛い”どくろを巻いているかもしれない注射”のところなど、声を出して笑ってしまった。
「注射が痛い時の方が効いているようなので『先生、もっと痛くして下さい』などと、自分でも
訳のわからないことを言って、『自分はマゾか?』と自問自答する。」(87ページ)
著者の仮説は、面白い: 痛みがストレスになって、より大きな痛みをつくる。
これを名付けて 『痛みのループ』と呼んでいる。
それがわかれば、やるべきことは、『痛みのループ』を切ること。
トリガーブロック注射と抗鬱剤、抗不安剤の服用、そして楽しいことを考え実践すること。
私のぎっくり腰を救ってくれた「サーノ博士のヒーリングバックペイン」のことも書かれている。
著者の慢性の腰痛(座骨神経症)には大いなる効果はなかったようだが、原理は利用されている。
また、私が「サーノ博士の本」を知るきっかけになった小松市の加茂医院のHPのことも書かれている。
加茂先生は本を書かれないようだが(残念)、この本がその代理をすこししているかもしれない。
夏樹静子の「椅子が怖い」は、売れっ子作家の闘病記だが、これは私達、勤め人のバージョンだ。
出版した出版社の英断にも感謝したい。
1575円は安い本ではないが、決して損はない。
「サーノ博士の本」同様、友人に配りたい本だ。
疑問解決、納得できて、申し訳ないが面白かった。
解らない事だらけの腰痛の仕組みが、私にもスンナリ理解納得できた。
難しい専門用語や読み方さえ分からない病名などもほとんど無い。
腰痛素人にも解りやすい、図での説明は完全に納得できる。
腰痛の始まりから、体験談、趣味のお話、そして完治までのまとめまで、
1本映画を見終えたような、爽快感さえ味わえた。
私自身は腰痛は無いが、友人の為に本を探していて、こんなに解り易く、納得出来るものは無いと思い、勿論プレゼントした。
色んな所を治療に渡り歩き、苦しんでいる友人が、そのまま書いてあった。
友人もこれを読んで納得して治療してくれたなら、「完治間違いない。」と思う。
エッセイとして読んでも十分面白いので、腰痛じゃなくても読んでみると、目から鱗です。
システマチックな腰痛攻略本」
出版されている腰痛治療の本の数には驚かされます。いかに腰痛症の実態が解明
されていないかを物語っているような気がします。この本では「実績ある腰痛患
者」である筆者が腰痛の発生メカニズムを研究し、具体的な治療のアプローチを
示し、その結果を出しています。「患者が知りたいのは、なぜ痛いのか、なぜ治
らないのか、どうすれば治癒するのか?だけである」と序文にあります。
「うつによる体の痛み」は近年注目されていますが、サーノ博士の「心と痛みの
関係」を認識した上で、更に最新のペインクリニックでのトリガーポイントブロ
ック注射治療、坑うつ剤・坑不安剤を使ったシステマチックな治療法を実践し、
完治したストーリーは、非常に論理的で納得できる内容でした。
闘病記はともすれば暗くなりがちですが、全編に筆者のエンジニアとしての感性
とユーモアが感じられ、あっとい間に読んでしまった一冊でした。
イプサム
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